仕事で自立する上で必要なのは“視野の長さ”
[No.528]
こんにちは！
生岡です。
昨日は、ある企業の社長との個別セッションでした。
このコロナ禍による影響は受けたものの
先日迎えた決算では、最終利益は億を超えて着地。
これまで培ってこられた経営力の素晴らしさを
改めて感じさせていただきました。
そんな企業の社長と
今回メインテーマとしてお打ち合せさせて頂いていたのは
マネジメントについて。
リーダー層の皆さんも“できる”人が多いのですが
社長からすると、やはりまだまだ足りない部分が多いとのこと。
具体的には
「管理職が部下に指示ばかりして、
部下は言われた通りにしている。
成果はある程度出ているけど、
それではホントの意味で
部下が成長していると言えるのか？」
といったお悩みでした。
このお悩みを聞いたとき
とても共感しました。
成果が出るのは良いことだけど
自立しているとは言い難い。
それって
どうしても言われたことだけ
“こなしている感”を感じるんですよね。
管理職の方にも来ていただき
管理職ミーティングでどんな事を話しているか、
普段部下へどんな指示をされているのかなどを
確認させていただくと
自立を妨げてるな
って思う点が
すぐに見つかりました。
そして、その点を
社長と管理職の方にお伝えしたところ
社長は
「そうそう！」
と言葉に表せてなかったことを
言葉にしてもらったというご様子で
管理職の方は
「なるほど～！」
と盲点に気づいて頂けたみたいでした。
その自立を妨げてるなって思う点は
何だったかと言うと
管理職が社員さんに
『その社員さんが話すべき言葉、取るべき行動』
を教えているという点
です。
これでは教えられたその社員さん。
一切頭を使いません。
言われたことを覚えてやるだけ。
なんの感情の起伏もなく、イマジネーションも湧きません。
自立に必要なのは
『その社員さんが話すべき言葉、取るべき行動』
を教える
のではなく
その社員さんが対応する
『お客様が話すであろう言葉、取るであろう行動』
を一緒に想像する
です。
言わば、私たちの商品やサービスを購入してもらった後に
そのお客様が
『誰と、どのように、どんな気持ちでその商品やサービスを使用するか』
を一緒に想像する。
もっとシンプルに言うと
購入後のお客様の
『人生』
を勝手に、豊かに想像する。
という指導です。
そのお客様の『人生』を勝手に豊かに想像するという
習慣をつけれさえすれば
自ずと
その社員さん自身の言動・行動は
あるべきものとして整います。
そう必要なのは
『目の前にいる人がどうなるか』
ではなく
『目の前にいる人の先にいる人がどうなるか』
という
“視野の長さ”です。
この“視野の長さ”を
常に意識させることが
仕事における自立に結びつくのではと感じています。
以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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