“有言実行”のとらえ方
[No.0388]
「思考」と「お金」の
戦略パートナー
生岡直人です
目標に立ち向かうときや
人との信頼関係を積み重ねるときに
大切なものとして考えていることの一つに
“有言実行力”があります
例えば
プロのアスリートが
「金メダルを取ります」と
目標を宣言して
練習や競技に取り組んだりすることで
自分をもっと追い込んで
奮い立たせることができたり
多くのファンを惹きつけ
勇気づけたりすると思うんですね
それでいて
本番の試合で成果を残し
金メダルを獲得することができたら
まさに
「あの選手は
有言実行した」と
多くの人から
素晴らしく
讃えられると思います
コレってまさに
世の中で表現されている
“有言実行”だと思うんですね
この“有言実行をする力”を
培うことが
目標に立ち向かうときや
人との信頼関係を積み重ねるときに
本当に重要だと感じています
でも…
ちょっと言葉遊びみたいな
ことかもしれないですが
よくよく考えてみると
“有言実行”という言葉って
その言葉と行為自体の
意味が異なる
んじゃないかなと思うんです
そして
実はこの言葉のとらえ方の
ちょっとした違いが
“有言実行”に対する
ハードルを上げている
んじゃないかと思いました
どういうことかと言うと
先程の
「金メダルを取ります」
という宣言をした上で
金メダルと獲得できたこと
これは
言ったことを行動していくことで
もたらされた一つの成果なので
当然誰しも手に入れることができる
成果ではありません
言い換えれば
“できるかどうか
わからないこと”を
敢えて宣言して行動して
成果を上げているんですね
できるかどうかの
保証や根拠がないことを
宣言することなんて
普通はハードルが高いハズ
それでいて
成果まで出すことが
“有言実行”だなんてムリ
って思うのは当然かもしれません
そう考えたときに
“できるかどうか
わからないこと”を
敢えて宣言して行動して
成果を上げる
コレがすなわち
“有言実行”だと表現する
のは
少し違うと思ったんですね
なぜなら
“有言実行”は分解すれば
“言ったことを行動する”こと
だと思うんです
決してそこに
成果を出すという表現なんて
付いていないと思うんですね
もし成果を出すことができる力を
表現するのなら
“有言実行力”と言うよりかは
“有言実現力”と表現するほうが
個人的にしっくりきます
“有言実行”は
“できるかどうか
わからないこと”を
敢えて宣言して行動して
成果を上げる
のではなく
“行動として
必ずできること”を
敢えて宣言して
必ず行動し続ける
ことを指すと思うんですね
「この1ヶ月間で
3名の新規顧客を
獲得します」
ではなく
「この1ヶ月間で
10名の見込み客と
商談するために
100名に電話とメールで
アプローチをかけます」
の違いのようなものだと思います
ここに成果が出るかどうかなんて
全く関係ありません
でも
いろんなご相談をお聞きしていると
“有言実行”を
後ろ向きにとらえている人の多くは
言ったら必ず
成果を出さなければならない
と思っている印象を持ちます
言ったことを行動して
成果を出していくような
“有言実現”ではなく
言ったことを
成果に関係なく
しっかり行動していける
“有言実行”
という考え方
コレを私自身
改めて大切なものとして
意識していきたいと思います
今日は以上です